いろんな種類のベレー帽と特徴

ベレー帽はつばのない帽子を指します。キャップの一種になります。元は民族衣装でしたが、今では軍隊や漫画家の印象が強い帽子です。

かぶり方についてはこちらを参考にしてください

バスクベレー

本来ならチョボのあるフェルトのベレーのことですが、広義として「縫わないベレー(ニットベレー・フェルトベレー)」を指す言葉として使われます。

ミリタリーベレー

軍隊で制服として使われるベレーや、それを模したベレー。フェルト製で、スベリがなく皮の縁取りがしてあります。ミリタリーっぽい色合いなので、カーキ・グリーン・青系などが多く、パステルカラーやピンクなどの色はなかなかありません。通気孔が付いていることも。

ベレー帽によく使われる素材

ニット製・編んで作られたものが多くを占めます。フェルトや布製のものもありますが、麦わらはほとんど見かけません。夏だと、コットンニットやサーモ素材(機能性素材。大抵はポリエステル)のものが多くあります。ニット素材のものは伸縮性があるので、帽子初心者のかたや窮屈感が苦手な方にも被りやすい素材です。ただ、どうしても軽い締めつけ感があるので、カチュームやカチューシャが苦手な方だと長時間の使用が難しいことも有ります。

トップの飾りもいろいろ

トップに付いている短いひも状の飾り(チョボと呼ばれます)はベレー独特の飾りです。元はフェルトベレーを作る際に出来る部分ですが、今では製法によらず飾りとしてつけられることがあります。また、ニット素材の中にはポンポンをつけているものもあります。ポンポンが付いているものはかなりカジュアルな印象です。大人っぽい服・ドレッシーな服にはあまり合いません。

ボリューム感もいろいろ

ふっくらとしたベレーと、ピッタリとしたベレーがあります。ネット上で確認するには、裏側を向いた画像を見るのが一番わかりやすいです。裏を向けて、かぶり口の内径からほとんど布がはみ出していないのが「ピッタリ系」。沢山はみ出すのが「ふっくら系」です。また、ニット素材のもの(特に薄手のものやコットン製のもの)はクタクタしていてハリがないことが多く、ボリュームがあまり出ません。顔が大きかったり、エラが張っているのをカバーするには、ボリューム感のある帽子を選ぶと良いです。男性だとボリュームのないベレーのほうが合う場合が多いようです。

ベレー帽のサイズ調整

ベレーにサイズ調整機能が付いているものは殆ど見かけません。サイズ感が気になる場合は、伸縮性のあるニット製のベレーをおすすめします。

フォーマル、正装にもかぶるベレー帽

礼装としてベレー帽を求められる場合もありますが、正式な礼装に使用できるのは「トーク帽」と呼ばれる円筒形の帽子になりますので冠婚葬祭などのフォーマルな場面では注意が必要です。西洋では、トーク帽はヘアアクセサリの一種とみなされ室内では脱がなくても良いとされています。ただし、日本ではひんしゅくをかうこともあるため、やはり冠婚葬祭などでは外したほうが無難です。