タグ付きニット帽のかぶり方

ごくシンプルなニット帽を指す「ワッチ」の語源となったのが「ウォッチキャップ」です。これはアメリカ海軍が見張り(watch)のときに防寒でかぶっていたニット帽を差しており、ウォッチが訛って「ワッチ」となったようです。

この海軍のニット帽には名前などを記入するタグが折り返し部分についていました。

最近流行のタグ付きニット帽はこの海軍ニット帽が元になったと思われますが、夏にまでタグ付きニット帽をかぶってしまうというファッションの流行は日本が最大のブームかと思われます。

クラッチバッグやペンシルスカートと同じ90年台ファッション再興の流れや、あるいはミリタリーブームから来ているものかと思われます。

タグ付きニット帽(ワッチ・ビーニー)の種類・デザイン・選び方

元は防寒用の帽子なので、冬物の素材であるウール・アクリルで出来ているものでした(アメリカ海軍の帽子はウール100%です)。

流行に合わせて、今では麻やコットンなどの夏素材を使ったニット帽が販売され、1年中かぶることができるようになりました。ただ、綿や麻ではアクリルほどきれいな発色の帽子が作れないため、夏でもアクリルの帽子はよく販売されています。

蛍光色(ネオンカラー)の帽子はほぼ100%アクリル製だと思っていただいて間違いないです。冬でも使えそうな厚手のものでも最近は夏物として販売されているので、涼しさを求めるのであればしっかり素材などを確認して購入して下さい。

編み方や形も様々ですが、しっかり立たせるために「リブ編み」と呼ばれる編み方をしているものが多いようです。基本的に、どの帽子もタグが左前あたりに来るのが正しい方向です。

タグ付きニット帽(ワッチ・ビーニー)のかぶり方

一番スタンダードなかぶり方は、眉上・耳上に来るようにかぶり、余った部分を伸ばして頭の上でニット帽を立たせるかぶり方です。むしろこれ以外のかぶり方をしている人を見るのがまれです。

男性なら深くかぶっても問題ないかと思います。深くかぶる場合は折り返しを長めにとり、後ろは耳が隠れるぐらいにかぶって後頭部にしわを寄せる用にします。深くかぶる場合でも、前は額を見せるような感じにするのが今っぽいです。

どんな人に似合う?

男性でも女性でもかぶっていただける帽子です。基本的にどんな顔のサイズ・形にも合いますが、ボリューム感(厚さ)と折り返しのあるニット帽のほうが着こなしやすくなっています。

ちょこんとのせるような感じで浅めにかぶるのが流行っており、このかぶり方だと丸顔・逆三角型の人によく似合います。

ベース型顔の人は、パーマをかけたり巻いたりしたようなボリューム感のある髪型にすると似合いやすくなります。

面長の人は似合いにくいかぶり方なので難しくなりますが、先が細くなっている三角形のニット帽をすこし深めにかぶるのがオススメです。もし深めにかぶる場合は、輪郭がかなり強調されるため横に膨らみのある丸顔・ベース型顔の人にはあまり似合いません。

タグ付きニット帽(ワッチ・ビーニー)のコーディネート

 

カジュアルな帽子なので、カジュアルなファッションに合います。もちろんきれいめなファッションの崩しアイテムとしても使えます。

基本的に、人もファッションも選ばずなんでも大丈夫と考えていただければOKです。
ニット帽は他の帽子より色んなカラーがあるのが特徴ですが迷ったときは普段使っている小物(かばんや靴)と色味を合わせると馴染みやすく使いやすいです。
幅広いファッションに合わせる場合、単色の物よりミックスカラーのほうが使い勝手が良いです。ほぼフリーサイズで男女兼用であり、親子・兄弟などで使いまわしもできます。いくつかの種類・カラーを家族でシェアしながら日々コーディネートに合わせていくのもオススメです。