ボーラーハットについて

ボーラーハットは、トップが丸く半球形になっているのが特徴で、ツバは全周上がっています(下がったものはクロッシェと呼ばれる別の帽子になってしまいます。)。日本語では山高帽(中山帽)・アメリカではダービーハットとも呼ばれる帽子で、後にガーター騎士団を作ったトーマス・コークの依頼により1849年にイギリスのウィリアム・ボウラーが開発しました。ボーラーハットの名前の由来は開発者の名前とも、その形がボールに似ているからとも言われています。

トーマス・コークは乗馬中、低木の枝がシルクハットにあたり(当時の上流階級は皆シルクハットをかぶっていました)度々落ちてしまうことに悩まされていました。そこで、より頭の収まりがよく、フィット感があり、樹の枝にあたっても落ちない低めの帽子としてボーラーハットが誕生しました。

元々は乗馬用の帽子なのですが、イギリスでは上流階級でも労働者階級でもかぶれる男性用の帽子として19世紀末に大流行し、チャップリンなどを通じて世界中にボーラーハットが広まりました。 アメリカではカウボーイハットなどと違って強風でも飛ばされない形が重宝され、特に西部で流行しました。 日本では、明治時代に洋装を取り入れた際に帽子・帽子の文化も広まり、ボーラーハットやシルクハットが輸入され、それを模造した帽子も製造されました。

ボーラーハットの種類・デザイン

元々はフェルト製の帽子です。現在はフェルト以外に、ポリエステル等の糸を編んで作ったサーモハットタイプのボーラーハットや、麦わら帽子・ペーパーハットタイプのハットがあります。ボーラーハットのクラウンには、大抵リボンが1週巻かれています。蝶ネクタイのような結び目が付いているのでかぶることを躊躇される男性もいらっしゃいますが、全く正統のデザインで男性がかぶっても問題ないのでご安心いただければと思います。

ボーラーハットはつばのフチをリボンで縁取ったデザインの帽子が多くあります。コサージュの付いたボーラーハットはあまりありませんが、羽のついたものがあり、特にnewyorkhatのボーラーハットが有名です。 元は男性用の帽子でしたが、日本では女性が主にかぶっており、デザインも女性向けのハットのほうが多く販売されているようです。最近では猫耳のついたものも人気です。くるんと反り上がったつばが特徴的で、ほとんどのボーラーハットは一般的な中折れ帽よりもつばが短く、日よけなどにはあまり向いていません。選び方としては、深さ・つばの形に着目するといいかと思います。正統なボーラーハットはカジュアルなものよりも深めに作られていることが多く、高めのブランドのボーラーハットより安めのボーラーハットのほうが似合うなんてこともあります。

どんな人におすすめ?

ボーラーハットは、男性でも女性でもかぶっていただける帽子です。フェイスラインが丸顔・たまご型の人や、面長の人・小顔の人におすすめです。丸顔の人やたまご型の人は、フェイスラインの丸さとボーラーハットの丸みが合い、しっくりとした雰囲気になります。浅めにかぶるのがオススメです。面長の人にとっては、中折れハットよりも高さが出にくく、縦の長さを和らげてくれる帽子となります。こちらはボーラーハットを深めにかぶるのがオススメです。

小顔の方にはツバの短さがよく似合う帽子となります。ベースボール型の方などがかぶると、ツバの短さや帽子の丸さがエラの感じを強調させてますます角ばった輪郭であることが強調されがちなので、あまりオススメではありません。

おすすめのコーディネイト

フェルト製でブラックの正統なボーラーハットであればソフトハット(中折れ帽)と同じぐらいの格の、紳士の礼装に使える帽子です。ただ、現在の日本ではボーラーハットを「女性用の帽子」「カジュアルな帽子」と思われている方も多いようなので、結婚式等にかぶっていくと無用な誤解を招くかもしれません。

ハットだけあって、ボーラーハットひとつかぶるだけでカッチリとした雰囲気になります(特にフェルト性のもの)。中折れ帽はわざとらしくて苦手な方、他のハットが似合わない方に是非試していただきたい帽子です。

あまりキッチリしすぎるファッションに合わせるよりも、きれいめカジュアル~カジュアルぐらいの、カジュアル寄りのファッションにアクセントとしてかぶったほうがオススメです。デニム・Tシャツ・スタジャン・柄物などとぜひ合わせてみてください。中折れ帽よりも、よりカジュアルなファッションに合いやすい帽子です。ファッションがあまりしっくり来ない場合は、ボーラーハット以外の部分で「外す」小物を取り入れてみるといいですよ!

ボーラーハットのかぶり方

何も考えずに上からズボッとかぶってしまえばOKです。ボーラーハットは、他の帽子よりも着こなしが簡単なハットです。面長の方は深めに、丸顔の方は浅めにかぶって下さい。浅めにかぶる場合は、おでこを出すような感じで後ろ側に倒します。深めにかぶる場合は、ツバを水平に保つようにしてしっかりかぶります。ボーラーハットは前髪が出るようにかぶるほうが、簡単に着こなせます。深めにして水平にかぶるほうが真面目でカッチリとしている雰囲気が出ます。暗い感じになる時は全体のファッションに対して深くかぶりすぎている場合が多いので、ボーラーハットを後ろに倒すか、シャツをTシャツに替える・メガネをよりカジュアルなものに替えるなどして、よりカジュアル感のあるファッションに変更するのがオススメです。