ポークパイハットについて

ポークパイハットは、トップが低く平らな円筒形で独特のフチがあり、狭いつばがわずかにカールアップした帽子を意味します。テラピンチハットと同義語のようですが、ポークパイハットが幅広い帽子を指すのに対し、テラピンチハットはフェルト素材の帽子を含まない意味で使われることが多いです。

綿のキャンバスなどで作られたポークパイハットは独特のフチの凹みがなく、ただ平らなトップの帽子になっていることもあります。

ポークパイハットの由来は、その形が中世イギリスの伝統料理の豚肉パイに似ているところから来ています。 トップが平らで前下り・後ろ上がりの中折れと似たようなつばを持つ帽子は「アルペンハット」、つばもトップも真っ平らな麦わら帽子は「カンカン帽・キャノチェ」という別の帽子に分類されます。

ポークパイハットは、女性用の帽子で、1830~60年ごろにアメリカとイギリスで広まりました。男性が着用しはじめたのは1920年頃のことで、アメリカではバスター・キートンというサイレント映画俳優が生涯を通じて千以上もの中折れ・ポークパイハットを作成し、着用していたとされます。その後も少しづつトップの形や高さなどを変えて流行し、世界恐慌のあった1930~40年台に全盛期を迎えます。戦後はアメリカのジャズの演奏者などに好まれてかぶられる帽子となっていました。

いろいろなポークパイハット

ポークパイハットは、元々はフェルト製の帽子ですが、麦わらやキャンバスなど、かなり多岐にわたる素材で作成されています。綿のものだと、チェック柄やデニムなどでかなりカジュアルな帽子もありますし、ブラックフェルトのフォーマルチックなハットもあります。

基本的につばが狭いので、日よけには向きません。つばを下げてバケット風にかぶれる帽子だと、着こなしの幅が広がります。本来なら女性向けにコサージュやリボンを付けたりしてかぶっていたハットなのですが、今はそういった女性的なデザインの帽子が殆どありません。選び方のコツは、高さでかなり印象が変わるのでそこを見てみるのがおススメです。

トップが平らなほど安定感に欠けてくるので、かぶり心地がしっくり来ない方はより丸みのあるトップのハットを選ぶか、コットン素材の柔らかい帽子を選ぶと良いですよ。

こんな人が似合う。ポークパイハット

男性でも女性でもかぶっていただける、性別を問わずに似合う帽子です。

ベースボール型の輪郭の人・面長の人・小顔の人に特に似合うの帽子です。角ばった形がベースボール型の顔によく似合います。フェルト製の、できるだけつばの広い帽子だと着こなしGOOD。比較的浅いハットが多いので、面長でも顔の長さを気にすることなくかぶることが出来ます。こちらはコットン製の帽子がよく似合います。ツバの短いタイプのポークパイハットは、小顔の人に似合います。

丸顔の方がポークパイハットをかぶる場合は、コットン製でフチのない、角が丸みを帯びた帽子を選ぶと似合いやすいです

ポークパイハットとコーディネイト

ポークパイハットは女性のおしゃれな帽子として発祥したので、正装には向きません。

スーツに合わせるのもおしゃれでよく似合いますが、たとえフェルト製の高級なポークパイハットでも正統フォーマルな場面では使えない帽子と考えて下さい。

素材や柄が多岐にわたるので、「こうすればポークパイハットが似合います!」という着こなしの正解はなかなかありませんが、基本的にどんなファッションでもポークパイハットはよく似合います。ジャケット+シャツに合わせても着こなせますし、Tシャツにサンダルというスタイルにもよく似合う帽子です。特にコットン素材で無地のポークパイハットを選ぶと、きれいめなファッションでもカジュアルなファッションでも非常に着こなしやすく似合って重宝します。ちょっとぐらいならたためる物も多く、着心地も良いです。

さらにコットンのポークパイハットの中には、つばを上げるとポークパイハット・つばを下げればバケットハットという2way仕様の帽子があり、このタイプは使い勝手が良いので着こなしやすくオススメです。中折れより幅広いファッションに合うハットで、中折れよりも一工夫効いたようなオシャレ感が出るので、「ハットって敷居が高い」「ハットの選び方もコーディネットも全くわからない」という方に是非着こなしていただきたい帽子です。

かぶり方

コットンのポークパイハットは何も考えずに上からズボッとかぶってしまうだけで着こなせます。フェルトのハットはトップの形を崩さないようにして下さい。サイズがピッタリ合っていればトップの形は崩れません。ゴソゴソとして、浮いたような不安定な感じのある帽子はサイズが大きすぎです。サイズ調整テープなどでの調節をすることで上手に着こなすことが出来ます。

水平にかぶるほうが、よりシックでクラシカルな雰囲気がします。あまり水平にかぶりすぎると蓋でも乗っているような変な感じになってしまうこともあるので、基本的におでこを出すような感じですこし後ろ側に倒します。浅めにかぶる場合はより後ろに倒すとGOOD!水平にして深くかぶりたい場合は、できるだけ深めの帽子を選んでください。