帽子のお手入れ方法を素材別に解説|洗い方・保管のコツ

帽子は素材によって適したお手入れ方法が異なります。毎日のホコリ落としやスベリのケアに加えて、素材ごとの注意点、洗える帽子の洗い方、型崩れを防ぐ保管のコツを知っておくと、きれいな状態を保ちやすくなります。

帽子のお手入れの基本

ホコリを落とす

帽子のホコリを落とすイメージ

帽子用のブラシでやさしくブラッシングするか、軽くたたいてホコリを払い落とします。粘着テープは使わないでください。その場ではきれいに見えても、粘着成分が残ってホコリがつきやすくなることがあります。

帽子をいくつも持っている場合は、黒っぽい帽子用と白っぽい帽子用でブラシを分けておくと安心です。

スベリの汚れを落とす

帽子のスベリの汚れを拭き取るイメージ

スベリの汚れは、固く絞った濡れタオルで拭き取ります。汚れがひどいときは、裏に乾いたタオルを当て、衣類用中性洗剤を標準の10倍に薄めて含ませたタオルで表からたたいてください。

汚れを裏のタオルに移すように落とし、本体を濡らしすぎないように気をつけます。最後に濡れタオルで洗剤を拭き取ります。

乾かすときのポイント

帽子を陰干しして乾かすイメージ

乾いたタオルで水分をよく拭き取り、紙やタオルなどをやさしく詰めて形を整え、風通しのよい日陰でしっかり乾かします。熱風は変形・変色・変質の原因になるため、ドライヤーは使わないでください。

においが気になる場合は、衣類に使える除菌・消臭スプレーを帽子の内側から吹き付けます。変色する場合があるため、初めて使うときは目立たない場所で試し、表側からはかけないようにします。

素材別のお手入れ

織布の帽子

織布の帽子には洗えるものがあります。まずは品質表示を確認し、洗える場合は「丸洗いできる帽子の洗い方」を参考にしてください。

洗えない場合は、基本のお手入れと同じようにケアします。毛羽立ちが気になるものはブラシを使わず、軽くたたいてホコリを落とします。

比較的水分に強いものが多いため、ひどい汚れは固く絞ったタオルでたたくように落とせます。衣類用中性洗剤を使うときは標準の100倍以上に薄め、あとで濡れタオルでできるだけ洗剤を拭き取ってください。

フェルトの帽子

フェルト帽子のブラッシング方向のイメージ

フェルトはホコリがつきやすいため、こまめにブラッシングします。

毛の流れに沿ってブラッシングするのが基本です。多くの帽子は図のように左回りですが、右回りのものもあるため、なでてみて毛の流れを確認してください。

水分に弱く変形しやすいので、フェルト部分には濡れタオルを使わないでください。軽い汚れは毛の流れに沿って消しゴムでこすります。強くこすると変質の原因になります。

動物性繊維のものは虫食いにあうことがあるため、収納時は防虫剤を使ってください。

天然素材の帽子(ペーパー・麦わら・ラフィア・パナマなど)

ペーパー、麦わら、ラフィア、パナマなどの天然素材の帽子は、基本のお手入れと同じように扱います。水分に非常に弱いため、本体に濡れタオルは使えません。

水分は変形だけでなく、退色、乾燥や折れ曲がりによる割れ、虫食い、カビの原因にもなります。天日に当てず、しっかり陰干しし、収納時は防虫剤を使ってください。

丸洗いできる帽子の洗い方

洗える帽子は、原則として手洗いします。洗剤は漂白剤や蛍光剤が入っていない衣類用の中性洗剤を使い、コサージュなどの飾りは事前に外しておきます。

濃い色の帽子は色移りや色落ちをすることがあるため注意が必要です。ひどく汚れた部分がある場合は、標準の濃度で薄めた洗濯液で先に洗っておきます。

強くこすったり、もみ洗いしたりすると変形の原因になるため、やさしく洗うことが大切です。

  1. 裏に乾いたタオルを当て、上から洗濯液をたっぷり含ませたスポンジでやさしく洗います。ひどい汚れはタオルに移すように落とします。
  2. 洗い桶などに標準濃度の洗濯液を入れ、やさしく押し洗い、またはつけ置き洗いをします。
  3. 洗剤が残らないように、しっかりすすぎます。
  4. 洗濯機の脱水は使わず、タオルで水分を拭き取ります。
  5. 内側にタオルをやさしく詰めて形を整え、しわを伸ばして陰干しします。
洗える帽子の洗い方の図

型崩れを防ぐ保管方法

型崩れが心配な中折れ帽や、型入れしたハットは、図のように円筒状の厚紙で台を作り、帽子を逆さまにして乾燥させます。中折れ部分だけでなく、ツバの変形も防ぎやすくなります。

帽子を壁や帽子掛けに掛けて収納すると、中折れ部分などが変形する原因になります。逆さまにせず普通に置いておくと、ツバが変形することもあるため注意してください。

型崩れを防ぐ帽子の収納方法