同系色でまとめるワントーンコーデは、気軽に取り入れられるスタイリングのひとつです。でも、ただ同系色を合わせるだけでは全体が膨張して見えたり、やぼったく感じたりしてしまうことも。洋服のシルエットやバランスを見ながら上手に組み合わせないと、おしゃれとは程遠くなってしまいます。
ここでは、ワントーンコーデが成功するスタイリングのポイントや、帽子を取り入れてワントーンコーデを引き締めて、ランクアップさせるポイントなどをご紹介していきます。
■アースカラーワントーンコーデ
大地の息吹を感じるアースカラーでまとめたワントーンコーデは、素材感を意識してアイテムに変化をつけてみましょう。さらさらとした肌触りが気持ちいいリネン風セットアップと、麦わら素材のようなペーパー編みハットで自然を連想させてくれます。
ロングベスト+ロングスカートは下半身に重さが出やすいですが、透け感のあるハットを取り入れると上部に視線が集中して上手にバランスが取れるでしょう。ウエーブしているツバの広いハットが風になびく姿も素敵です。
■夏っぽオフホワイトワントーンコーデ
夏や海をイメージさせたいオフホワイトのワントーンコーデは、肌見せを計算しながらスタイリングしましょう。胸元とかぎ編みの袖口がポイントのボレロで肌をちょぴり見せるとヘルシーに。襟元の開きが気になるときは、肌の色に近いインナーを着ると肌とつながっているように見えるうえ、安心感もあります。
フリンジのバケットハットはコーデュロイ素材を選ぶとぐっとサーファーっぽさが出せます。70年代ごろから、サーファーが海からあがったあとにコーデュロイパンツを好んで着ていたんです。ハットでコーデュロイを取り入れるのも雰囲気が出てとってもおしゃれですよね。実際にサーフィンをしていなくてももちろん大丈夫なので、夏のコーデュロイを楽しんでみましょう。
■シックなブラックワントーンコーデ
ブラックのワントーンコーデは、暗い印象に見えたりフォーマルさが強調されることもあります。クールなかっこよさを狙うのなら、レザー調の帽子を合わせるとばっちり決まりますよ。フェイクレザーは本物の革のように美しい光沢感があり、チューリップ型の形はかわいい印象まで与えてくれますよ。
髪の色が明るい人ならよりブラックのワントーンコーデが際立ちますが、落ち着いた髪色でも楽しみたいという人には、カチっとまとめたダウンスタイルのシニヨンや、ひとつ結びしたヘアスタイルにするときりりと見えておすすめです。
■柔らかナチュラルカラーワントーンコーデ
ふんわりやさしいナチュラルカラーのワントーンコーデは、パンツの色と同色の薄いベージュのキャップを合わせてみましょう。ただ柔らかい雰囲気にするだけでは面白くないので、カジュアルな印象を加えてみるとぐっとおしゃれになりますよ。コットン素材のキャップなのでちゃんと全体とリンクします。
キャップとパンツ、パンプスのベージュ、Tシャツのホワイト、肩にかけたハニーマスタードと同系色を3色合わせてカラーに変化を。ワントーンコーデに立体感が出て動きを出すことができます。また、シルバーアクセサリーをレイヤードするとスタイリングを引き締めてくれる効果があるので、程よく取り入れてみてください。
■ポイントを作るベージュのワントーンコーデ
ベージュのワントーンコーデには靴と同色のコットンバケットハットを。この帽子のベージュカラーはベーシックなので、ワントーンコーデ以外にも幅広く使うことができて便利です。
すとんと落ちるロングワンピースは、背の低い人や体型を隠したいという人には少しハードルが高め。そこで、別色のカラーアイテムを入れて上半身にポイントを持ってくるとうまくスタイリングできます。このコーディネートのように、ゼブラの巾着バッグや黒いボディバッグを高めの位置に持ってきたり、カラフルな色味の大ぶりネックレスなどを組み合わせるのもおすすめです。
ワントーンコーデは帽子でバランスを
ワントーンコーデが成功する帽子の取り入れかたをご紹介しました。帽子の素材や形で変化をつけるとウィットに富んだコーディネートを作り出せます。
同系色でもトーンでイメージが変わるので、さまざまなワントーンコーデに挑戦してみてください。洋服と帽子を上手に使い分けると、毎日のファッションがうんと楽しくなりますよ。
Writer:osastao
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